« 2011年8月 | メイン | 2011年10月 »

2011年9月

2011.09.30

広告、その数字ってどうよ...。

今朝、何気なく引っかかった、ある有名国産自動車メーカーのディーラーが地方紙の全面に出した広告。
ミニバンのフラッグシップモデル、しかもニューモデルが発売された、とある。
ド迫力のある写真と、控えめに書かれた支払い総額にしたら500万円に近い車両本体価格、その下に目を引く赤地に黄色のPOP書体で「○○ ○○○ Plan 月々13,500円」の文字。

「おい、かあさん。この THE 高級ミニバン が 月々13,500円で乗れるらしいぞ。うちのセダンもがたが来てるし、そろそろ買い替えようか。」
「そうですね、暮れには息子家族が帰ってくるし、月々13,500円だったら、おとうさんがタバコやめてくれれば、その分のお金で楽に払えますね。この THE 高級ミニバンだったら、みんなで一緒に温泉とかも行けそうですね。」
「おい、フェアもやってるらしいぞ、さっそく、この週末に行ってみようか。」

とそこで奥さん、月々13,500円の文字の横に並んだ極小文字を読み始める...
●頭金:1,350,000円
●ボーナス月の支払い:156,500 x 6回 939,000円
●最終月お支払い額:2,184,000円
頭金、ボーナス月支払い、最終月の支払いの合計が4,473,000円
ということは... 月々13,500円っていうのは、総支払額から4,473,000を引いた、40万円弱を29回払いにした時の金額...。

奥さん:「もう10万キロも乗ってる今のセダンを下取ってもらっても頭金の10分の1にもならないし、ボーナスも毎回必ず出るとは限らないし、毎月13,500円払っていって、最後の月に2,184,000円って...。あー、その時はローンを組みなおせばいいのね、5年くらいで組めばなんとかなるかしら...、もしくは、3年乗ったTHE ミニバンを買い取ってもらって... という事は、あんまり距離乗らないほうがいいわね、それに、私が運転して傷でもつけたら大変だし。室内汚されるから孫と一緒にお出かけなんて絶対無理ね...。」

“月々13,500円で乗れます。”って、消費者なんてこういう数字に引っかかるに決まってると思っているとしたら、まったくもってバカにした話しである。(違う形で引っかかってしまったが。)
消費者はもっともっと賢く、本質を見るようになっていると思うし、個人的には、こういった意味の無い数字を目立つように並べた広告を見ると... 本当、トホホなのである。
ディーラーだけでなく、この有名国産車メーカーにしても、ちょっと品がないなーと思ってしまう私は少数派なのだろうか。


110930

2011.09.29

草むしり

今日は仕事場にお客様が来るという事もあり、朝1時間ほど草むしりをした。
残暑が厳しかったり、台風がきたりして、長い間庭に手を入れていなかった事もあって、結構な量の草をむしった。

草むしりをしている間、集中しながらもいろいろな「考え事」をすることができる。
昨日のブログにも書いたように、夜の「考え事」はどちらかというと避けたくなるのだが、午前中の草をむしりながらの「考え事」はポジティブだから面白い。
それに、完璧とは言えないまでも、人に見られて恥ずかしくない程度にきれいになった庭は、特別に用事がなくてもちょっと出たくなるほど気持ちがいい。

110929

2011.09.28

海外ドラマ

CSでいわゆる海外ドラマをよく見る。
主にアメリカのドラマで、ときどきイギリスのドラマ。
犯罪サスペンス、スパイアクション、法廷ドラマ、医療ドラマ...、それぞれに好きなドラマがあって、新しいシーズンがCSで始まると、できるだけ録画して見るようにしている。
かと言って、決まった時間に観られる訳でもなく、録画することを忘れてしまったりもするので、1話完結モノもしくは、連続モノでも、1話ずつストーリーが分かれているほうが観やすくて良い。

それにしても、何であんなに面白いんだろう。
ストーリー、脚本、キャスティング、映像、音楽... いずれにおいても深くて広い。そして華やか。
おかげで、日本の民放の番組はほとんど、日曜日の「サザエさん」から「鉄腕ダッシュ」くらいしか観なくなった。

今日の画像は、医療系ドラマで一番好きな「Dr. House」。
イギリスの役者(コメディアン)ヒュー・ローリー演じる、救いようもないほど理屈っぽく、性格の曲った天才医師ハウスの魅力にどっぷりとはまってしまった。
80年代に、ミスタービーンで有名なローワン・アトキンソンが主演していたシチュエーションコメディ「ブラックアダー」で観たヒュー・ローリーしか覚えていなかったので、いい意味でアメリカナイズされて、渋く、おしゃれになった姿にビックリとした。
ちなみに、Wikipedia情報によると、Dr. Houseでの彼のギャラは、1エピソードあたり40万ドル。ドル安の今でも日本円に換算すると3,000万円ちょっと。でも、彼の演技を観ると、その額にも思わずなっとくしてしまう。何しろドラマを制作しているFOXは、何としても彼を手放したくないらしい。

観られる時は、寝る前の海外ドラマで現実から目をそらし、ベッドに入ってからの読書で現実を忘れ、電気を消し、暗い中眠りに落ちるまでi-podで聞くお気に入り芸人のシャープなトークで頭を空っぽにする。 これが今のだいたいの流れ。
でも、海外ドラマや海外の音楽番組の中には、舞台となっている都市やファッションなど、インスピレーションを刺激してくれるヴィジュアルと出逢う事も多いのだ。

今夜は何か観られるだろうか... たしか「LAW & ORDER」を録画してあるはず。

110928

2011.09.27

おじさんの 手打ちうどん

お彼岸のお墓参りも兼ねて久しぶりに訪ねた親戚の家で「手打ちうどん」をいただいた。
その親戚のおじさんは、研究熱心なうえに凝り性らしく、菊の花や野菜の栽培、そば打ちなどでもそのこだわりぶりは義理の両親からも良く話しを聞いていた。
楽しそうに、使う粉の話しや捏ねる作業、寝かせる時間などをいろいろと説明してくれて、最後に「うちで食べてみて」と、2種類の違う粉で打ったうどんを持たせてくれた。
その日の晩に早速茹でると... しっかりとコシがあって、とても美味しいうどんでした。
今度機会があったら、おじさんの打った「手打ちそば」も是非食べてみたい。

110927

2011.09.26

American Comic or Pop Art?

先日、このブログにも書いた「唐辛子のしょうゆ漬け」。
そのレシピを尋ねられたので、ほんの3行程度のメールを送ったところ、Thank You! というタイトルのメールに添付されていたアートワーク。
レシピのやり取りからのストーリーがアメリカンコミック風の4コマ漫画に仕立てられている。
ベースになっている画像は、我が家に来ていただいた時に、ご愛用のi-pod touchで撮影したものだろうか。

毎日無数に送られて来る、意味不明のメールの中に、開いた時に思わず気持ちが「オッ!」と輝いてしまうようなメールを発見するだけで、嬉しい気分になる。

もう20年以上も前、当時のブリティッシュ・テレコム(英国の電話会社)のCM... “仕事の電話だとしても、必要な取引の話しだけでなく、天気の事とか、家族の事とか、互いに共通する話題を見つけて会話をすることで、何倍も気持ちが通じ合う...。”というような映像を見た覚えがある。

電話なら切る直前、メールなら最後の1行、相手が思わず微笑んでしまうような気の効いた一言が言えたり、書けたりすると、よい気持ちのまま次回に続くような気がする。

110926

2011.09.24

仙台にて

1:00pmからの撮影予定が11:30から始まり、1:00前には終了してしまった。
撮影というと、たいがい予定よりも押してしまう場合が多いのだが、段取りが相当良かったのか、トントン拍子にカットが進み、「終了です。」の声で時計を見ると、元々のスタート時間よりも早くてびっくり。
早々に仙台駅に戻り、ちょっと遅いランチを食べ... クライアントさんは弘前へ向かい、フォトグラファーと私は、せっかく仙台まで来たのだからと、それぞれが街をブラブラしてから帰る事にした。

3連休の中日という事もあるのだろうが、かなりの賑わいと活気にこちらの気持ちも自然とワクワクしてくる。
東北地方の大都会。道を行き交う人たちの表情や街の雰囲気からは、つい半年前の大震災を思い起こさせるような暗さは感じないが、倒壊の危険から住人全てが立ち退いたマンションがあったり、敷地が崩れてしまった学校があったり... もちろん、あれからほぼ毎日続く有感地震に、心から気持ちの休まる時は無いだろう。
撮影会場から駅に帰るタクシーの中では、ドライバーの方が、やはりタクシードライバーであるお兄さんが3月11日にお客さんと二人、津波にタクシーごと数キロ流されながらも、九死に一生を得た話しを熱く語ってくれた。

上越新幹線からの乗り換え駅である大宮から仙台まで、東北新幹線「はやて」で一駅、1時間15分。
途中、郡山や福島を通過する時に窓から見る風景は、道を行き交う車、散歩をする子供連れ、農作業する人たち、前からずーっとそこにあった暮らしと変わらないはずなのに、決定的に、大きく変わってしまった暮らしもまた同時に存在している。
空気の色が変わってしまった訳でもなく、イヤな匂いがする訳でもなく、五感で感じる部分が何も変わっていないだけに、気持ちの持って行きどころが判らなくなってしまうのではないだろうか。

今度は家族で一緒に、ゆっくりと仙台をブラブラしたいと思う。

110924

2011.09.23

お彼岸のお墓参り「赤坂山 長松寺」

今日9月23日は秋分の日で、いわゆるお彼岸のお中日。
今日を境に、昼と夜の長さが逆転し、少しずつ秋の夜長につながっていく。

まだまだ昼の陽射しは強く感じるも、やっぱり季節は確実に秋。
肌にあたる風や、木陰に入った時のさわやかさな空気... 今日は絶好のお墓参り日和り。
山梨からやってきた兄夫婦と次女、そして母も一緒に菩提寺である「赤坂山 長松寺」を訪れる。
彼岸の入りに台風が重なったため、今日は結構な人出があり、「お彼岸」という少し寂しさを感じる言葉の響きにそぐわない賑わいに、ご先祖様達も喜んでいるような気がする。この寺の看板である「若住職」も、檀家さんたちからの挨拶に大忙しの様子だった。

この曹洞宗長松寺本堂の天井には、高崎市指定文化財の狩野派の絵師狩野探雲による「龍と天女」の絵があり、同じく狩野探雲による「涅槃図」の掛け軸がある。 また、この寺の客間は高崎城から移築されたもので、その客間は3代将軍徳川家光の弟、忠長が切腹した部屋と伝えらえられている。
墓地の一角には「血の出る墓」があるとされ、子供の頃、肝試しで見に行った覚えもあったりと、なかなか郷愁をそそる良い気を放っている場所なのです。

兄がぞうきんで墓石をピカピカに磨き、花差しに入りきれないほど花を活け、むせる程の線香を炊いて...
もごもごと般若心経を唱える母の横で、皆で今の健康と穏やかな日々をご先祖さまに報告し、感謝する。

今年の秋の彼岸も、気持ちの落ち着く、良い時間を過ごすことができた。


110923

2011.09.22

亜熱帯か?

台風15号が関東から去った今朝の空。
余韻の風が少し残り、心地良く、それはそれはさわやかな気分で保育園までチャリンコ、ゴーゴーで汗びっしょり。
汗かきついでにと、風雨で汚れてしまった窓を拭き、ついでに落ち葉掃きまでする。
シャワーを浴び、少し仕事をして... 昼時になったら、一転にわかにかき曇り突然の豪雨が約30分間。
これはもう、にわか雨ではなくて「スコール」だろう。
その後晴れ間が出たり曇ったりで、午後4時を過ぎた今はというと、全体的にスミ25%位の空に、スミ60%くらいの、重そうで大きな雲が重なっている感じ。

今日は6時過ぎからフォトグラファーのIさんとの打ち合わせで外出予定。
Iさんには来週、ある会社の会社案内のために、工場の建設現場を思い切り「作品」らしく撮ってもらおうと思ってます。

今朝の感じでは、さわやかな気分で打ち合わせ出来ると思ったのに。

110922

2011.09.21

台風15号ただいま通過中...

台風15号が強い勢力を保ったまま関東甲信地方を通過中。
中心が最接近する直前まではとても雨が強く、それから風、今は少し小康状態が続いている。
夕食の少し前、窓から外を見ると、いつもそこにある町内の掲示板が少し違って見えた。
いつもなら展覧会のポスターや公民館でのイベントのお知らせが貼ってあるはずなのに何もない。
変だぞ、と思い目を凝らして見ると... そこにあるのは掲示板の枠だけで、掲示板そのものの板がはぎ取られて道路に落ちていた。
今までも風の強い時はあったが、掲示板が枠だけになってしまったなんて初めての事だ。
道に落ちている掲示板が、これからさらに強くなるであおう風で飛ばされて、我が家めがけて飛んで来ては大変と、腰を落としたからかさお化けのような格好で拾いに出る。

我が家のある通りでは、竣工間近のお宅や、リフォーム工事を始めたばかりのお宅があったりと、ちょっとした建築ラッシュだ。さっきも強い風の中、しきりと釘を打ち込む音が聞こえてきていた。
大木を揺らす風の音に比べると、あまりにもか弱い「トントントントン」と乾いた釘打ちの音。

早く熱帯低気圧に変わって北の海に去ってほしい。


110921_2

2011.09.20

唐辛子醤油をトントントンして...。

ヒーハーなはなし第2段。子供の頃、特に朝の食卓によく載っていた「唐辛子を焼いて醤油で煮たもの」。
唐辛子そのものを食べると大変な事になるので、唐辛子数本を箸でつかみ、炊きたての白いご飯の上でトントントンとして、唐辛子から垂れる醤油でご飯を食べる。これが香ばしくて、辛くてご飯がすすむ。

今度、きのこのパスタの仕上げにでも使ってみようかな、この醤油。

これからは食欲の秋、そうじゃなくてもご飯はすすむのだから、この話はもっと夏の真っ盛りに書くべきでした。
残暑が厳しくて、まだまだいけると思ってました。
でも、季節の変わり目で何となく調子が出ない時にも、この唐辛子の辛みでガツンと気合い入れていきましょう。

110920