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2011.09.23

お彼岸のお墓参り「赤坂山 長松寺」

今日9月23日は秋分の日で、いわゆるお彼岸のお中日。
今日を境に、昼と夜の長さが逆転し、少しずつ秋の夜長につながっていく。

まだまだ昼の陽射しは強く感じるも、やっぱり季節は確実に秋。
肌にあたる風や、木陰に入った時のさわやかさな空気... 今日は絶好のお墓参り日和り。
山梨からやってきた兄夫婦と次女、そして母も一緒に菩提寺である「赤坂山 長松寺」を訪れる。
彼岸の入りに台風が重なったため、今日は結構な人出があり、「お彼岸」という少し寂しさを感じる言葉の響きにそぐわない賑わいに、ご先祖様達も喜んでいるような気がする。この寺の看板である「若住職」も、檀家さんたちからの挨拶に大忙しの様子だった。

この曹洞宗長松寺本堂の天井には、高崎市指定文化財の狩野派の絵師狩野探雲による「龍と天女」の絵があり、同じく狩野探雲による「涅槃図」の掛け軸がある。 また、この寺の客間は高崎城から移築されたもので、その客間は3代将軍徳川家光の弟、忠長が切腹した部屋と伝えらえられている。
墓地の一角には「血の出る墓」があるとされ、子供の頃、肝試しで見に行った覚えもあったりと、なかなか郷愁をそそる良い気を放っている場所なのです。

兄がぞうきんで墓石をピカピカに磨き、花差しに入りきれないほど花を活け、むせる程の線香を炊いて...
もごもごと般若心経を唱える母の横で、皆で今の健康と穏やかな日々をご先祖さまに報告し、感謝する。

今年の秋の彼岸も、気持ちの落ち着く、良い時間を過ごすことができた。


110923