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2011年3月

2011.03.19

計画停電の夜

昨晩、3日目で4回目の計画停電が実施された。
夕方6時20分からの停電ということで、ロウソクを用意し、早めの夕食を取っている最中に電気が止まった。
最初は真っ暗に感じた空間も、次第に目が慣れると、細めのロウソク2本でもちょっとした読書が出来る程度に明るくなる。

震災直後から、朝方に感じる漠然とした不安感や、余震に加えて原子力発電所での問題など、常にざわついていた気持ちが不思議と落ち着いた。
昨日と同じように、今日も真っ暗な闇の中で救助を待つ被災した方々のこと、自分とは比較にならない程の状況に置かれている多くの人々の存在をしっかりと意識して過ごさないといけない。


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2011.03.15

一筋の光

ブログの更新が滞っていた理由は、自分の中で、今回の大震災について、自分の気持ちをどうやっても言葉にする事が出来なかったためです。
しかし、今日になってやっと、言葉にしたい知らせがありました。
東京に住む大切な知人の実家が岩手県の宮古市にあり、そこには年老いたお父様が住んでいる事を以前から聞いていました。
震災直後の情報や映像に触れるにつれ、宮古の人々が直面したであろう状況を想像すると、実家のお父様の事をすぐに訪ねる事もできませんでした。それでも、気になり連絡するとやはり、「全然連絡が取れていない。でも、60年前の津波を経験しているから、少し高い所に家も建てたし、避難してくれているはず」との事。
そして今日、その後の状況を聞くために電話をしたところ、「無事で居る事が確認できました。」との知らせ。
うれしくて少し涙が出ました。本当に良かった。

継続的に不安を感じていると本当に疲れます。
そんな時、「不安な時は連絡していいよ。」と言ってもらえるだけで心が救われます。

出来るだけ普段通りに過ごし、物事に対して冷静に対応していく。
被災している方々のために自分に出来る事... 今は、この気持ちを義援金のかたちで届ける事だと思います。


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2011.03.09

粋に「芋きん」

早めの夕食が済んで、打ち合わせに出かけようとしていた7時頃、
ドアベルの音にインターホンのスクリーンを見ると、普段からお世話になっている方が立っている。
玄関へ急ぎドアを開けると、
”今、東京からの帰りで、芋きん買って来たから温かいうちに食べて”と、まだ温もりの残る包みを渡し、こちらがきちんとお礼をいう間も無く ”じゃあ” と車で去っていく。

粋なお土産に意表つかれて、「やられた。」てな感じです。はい。
四十代も半ばになって思うことは、先はまだまだ長いってこと。

もちろん早速いただきました、芋きん。温かいうちに。旨い! 多謝。

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2011.03.08

Leshy forest

www.leshyforest.com
ブランドロゴをデザインさせていただき、さらにホームページまで作らせていただいた Leshy forest。
粗野でおおらかな印象の、いわゆる「ナチュラル感」を売りにしたウエアが多い中、このブランドは、そんな天然の素材感を生かしながら、モードを意識し、シルエットやディテールに「遊び心」を活かしてきちんとデザインしている。
主だったアイテムでは「日本製」にこだわり、着心地の良さはもちろん、きちんと仕立てることも大切に考えている。
カジュアルな装いでも、適度にスマートな装いを求められる場でも、廻りの人に好印象を与える清潔感のある服。
もし、出会う機会があったら、一度手に取ってみていただきたい。


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2011.03.07

デザートに溺れて

今晩の夕食はパスタにしました。
という事で、食後のデザートは "affogato al caffè" 。

夫婦で caffèに溺れたアイスクリームを堪能している横で、
娘は大好物の「信玄餅」を、きな粉に溺れながらマンジャーレ。


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町の図書館

いわゆる ”読書用の本” は買わずに借りる事にしよう、という家庭内事情的スローガンを掲げ、
家から徒歩1分というより、歩数にして100歩にも満たない所にある公民館の図書館を初めて利用した。
週2回と金曜の夜だけ開いているその図書館に、妻と二人足を踏み入れ、その、どこかのお宅にあるやたらと本の多い子供部屋のような雰囲気に思わずホッとし、顔を見合わせて微笑んでしまった。
図書館より、図書室と言ったほうがぴったりとくるような、いろいろな意味で「ゆるーい」感じが心地良く、暖かな空気と本の香りに包まれて、何となく張っていた気持ちが一気に緩む。

この町の住人になって6年とちょっと。
家の近くにこんな癒しの空間があったなんて... 、うれしい発見。

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