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2007年12月27日 (木)

ブログ why not?

今動いているプロジェクトのひとつに、クライアント企業のホームページリニューアルがある。
ネットショッピングも行っているそのサイトはなかなかのアクセス数があり、ショップでの売り上げをより増やす意味合いも込めて新しいシステムに乗り換える予定だ。しかし、ホームページを公開するということは、その企業理念やブランドを広く周知させるという意味合いも強く、それらイメージの向上に結びつかなければホームページを持つ事自体の意味がなくなってしまう。
ネットショッピングでの売り上げが良い、という事は喜ばしいことであり、より上を目指すことは重要だが、その部分に重きを置いたホームページ作りをする事で、ブランドイメージそのものの低下は絶対に避けたい、というのがクライアントの希望である。
そこで、一般ユーザーが興味を持つと思われる情報の発信を積極的に行うべく提案したのが「ブログ」の有効活用である。
ただホームページ上に情報を記載するのではく、ブログ形式で情報を発信することで、情報ががぜん活きてくる。情報はコメントを書く担当者のダイアログとして発信され、情報に対するコメントやトラックバックを受け付ける事で(それなりのリスクも発生するが)ユーザーと企業の間で双方向の情報の流れが生まれる。『ショップからの情報』『商品開発における企画やデザイナーからの情報』『企業がインスパイアされる物事の関する情報』それらを、担当者を決めてブログとして作り込むという提案をさせていただいた。
しかし、担当者レベルでは共感を得て「是非そのラインで...」という事になったのだが、その上のレベルから「そもそもブログを書きたがるショップスタッフや企画スタッフが居ないのでは...」「ブログを書かせる事がスタッフへの負担となる...」といったネガティブな意見が出てきたらしい。(らしいというのはそのミーティングに私は参加していなかった)
その上司の言っている事もわからないではない。簡単にブログとは言っても公開する文章には書き手の責任が生じ、ひとつ表現を間違える事で企業やブランドのイメージをひどく傷つけることになるからである。とは言っても、こちらもまったく自由に書かせるという事ではなく、「きちんとブログの管理担当者を設ける」「一定のフィルターを設けて書き手を選ぶ」などの対策もちゃんと考えての事なのだが...。
今日の打ち合わせで強く感じたのは、まー、百歩譲って「ショップスタッフに有用な情報を、わかりやすい文章表現でコンスタントにブログに掲載する」事を望むのは少しむずかしいかもしれない(これもかなり失礼な話で、実はとても上手に表現出来るスタッフも居るはずである)が、企画・デザインを担当するスタッフが自分たちがクリエイトするモノに対して「言葉」を持たないというのはどういう事であろうか。たとえそれが社内であったとしても、自分の想いをどうやってプレゼンテーションしているのだろうか。例えばブログを書くということで、自分のものづくりに対する考えを一般ユーザーにわかりやすく表現することで、クリエイションそのものがより磨かれるのではないだろうか。
また、「負担になる」という表現にもかなり引っかかりを感じた。ブログを書く、ブログを使って伝える意義のある情報を発信する、という事が決まったら、それはれっきとした「業務」になるのではないだろうか。だれもスペアタイム、プライベートな時間を使っての作業を要求しているのではないのだ。「ブログを書く」ことはいわゆる「日々の業務報告を書く」事と同じ事になりうると思うのだが、違うだろうか。確かに文章表現については多少勉強しなくてはならないかもしれないが、それだってやらない事にはうまくもならないし、やらなければ結局活きた情報なんて発信出来ないのである。
今度社長に直接話そうと思う。

フイユの発する声が日々変化してきている。連続して発する時など何となく「言葉をしゃべっている」ように聞こえる事もある。食事の時や妻を指差しながら「マンマ、マンマ...」というのは、妻も母乳を与えるという意味では「食事」ということになるのか。
今日、久しぶりにフイユを抱いてちょっと長めの散歩に行ってきた。城山から坂を下り、金井沢碑のところを通り、なんとかが丘団地(名前ど忘れ)を上って帰って来たのだが、結構疲れた。
天気も良く、空気の冷たさが気持ちよかったのだが、途中一服しながら歩いているおじさんの後を歩いた時はタバコの匂いに辟易した。せっかくのおいしい空気が台無しである。それもおじさんが一度吸って吐いたもの(副流煙)だと思うと息を止めたくなる。なんと言ってもフイユには吸わせたくない。とは言ってもスモーカーにとっては一服しながらの散歩も気持ちいいんだろうな、と思うとちょっと複雑な気持ちである。 共存はなかなか難しい。


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