仕事 Feed

2015年4月15日 (水)

展示会に向けて...

エプロンと布もの雑貨のブランド l'atelier Nuuit が昨年に引き続き 2015年6月開催のinteriorlifestyle TOKYO、7月開催のSOCALO そして今年初めて 雑貨EXPO に出展します。
出品するアイテムをいくつか撮影したので紹介させていただきます。

まずは、インドのメーカーと共同で開発したオリジナル生地「ウォッシュドコットン」を使ったアイテム

150415b_3ウォッシュドコットン クロスエプロン(ディープオレンジ)

150415d_2ウォッシュドコットン ギンガムチェック クロスエプロン(ブラック)

150415e_2ウォッシュドコットン ギンガムチェック ラウンドバッグ L(マスタード)

続いて、同じインドのメーカーと共同で開発したオリジナル生地「リネンミックス」を使ったアイテム

150415a_3リネンミックス チェック プルオーバーエプロン(ブルー)

150415c_3リネンミックス チェック バルエプロン


上記の展示会にお越しの際は、是非 i'atelier Nuuit / アトリエヌイ のブースにお立ち寄りください。

2008年2月 9日 (土)

流通の現場

昨日久しぶりに東京ビッグサイトで開催されている「東京インターナショナルギフトショー」へ行って来た。
何年かぶりに出展しているメインクライアントのブースを見に、かなりの強行スケジュールで行って来た。(高崎を午前11時21分発の新幹線で出て、午後3時半には高崎に戻って来た。ほとんどフイユがお昼寝をしている間に行って帰って来たようなものである。)しかし、久しぶりのギフトショーは予想通りであり、新鮮でもあった。もっと時間的な余裕があったら、いろいろな意味で、ゆっくりと見て回るのも勉強になると思う。ちなみにクライアントのブースはとても良かった。
それにしても、あの巨大な施設を西と東に分け、コモディティの種類やライフスタイルなどによって作られたゾーンにあふれんばかりの「モノ・モノ・モノ」。展示会だからほとんどの商品は「各1点ずつ」くらいな訳であり、ほとんどの商品が数十、数百、数千、なかには数万という単位で受注を受け生産されていくのである。最終的にこの地球上に生み出される商品の数は、ギフトショーからのものだけでも、おそらく天文学的な数字になるはずである。そして、さらりと見ただけでも、大部分の商品のライフスパンはとても短そうで...という事は、その天文学的な数字で生産される商品のほとんどは、間違い無く、数年のうちに廃棄物として処理または埋め立てられる事になるのだ。
まー、それが流通であり、モノが動く事で経済がなりたっているのだからしょうがない事...。だろうか。
先日、食品の撮影の合間に写真家の沼さんと日本の食糧自給率の話になり、その低さに対する驚愕の思いと、そのくせ毎年のように見せられる、いわゆる「作りすぎた作物を重機でつぶす映像」との矛盾についてやるせない思いを共有した。沼さん曰く、「作り過ぎるということは、気候的な条件も良く豊作だった訳だから、あのつぶされている野菜はとても美味しいはず...」。その通りだと思う。
格差社会が問題化して、満足に食べられない人が増えている、というニュースバラエティ番組のCMに、一般的な「ヒト」でもなかなか口にする事が無いような食材を使ったペットフードの映像を見せられるという現実。どこかおかしいでしょう。
どのくらい前に変わってしまったのだろう。本来であれば、畑で取れた野菜、田んぼで取れた米、海で取れた魚、家畜などの食肉、生活に使う道具...を、人々の暮らしの中にまんべんなく行き渡らせるために、そしてそれらを生産した人々の暮らしの為に対価としてお金を払うという行為が逆転してしまったのは。「モノ」のために存在した「流通」が今や「流通」のために「モノ」が存在するということになってしまっている。
こんなにたくさんのおいしい野菜を市場に出したら「価格がさがってしまう」からつぶしてしまおう。こんな社会はとてもむなしいと感じる。しかし、この社会の中で、商業デザインを生業としている自分もある訳で...。やっぱり、そんな現状としての自分のありかたとバランスをとる為にも、カウンターウエイトとして何かするべき事があるのでは無いかと感じる。
あらためて、こんな事を考えるきっかけになった事を考えると、少し強行だったが「ギフトショー」に行って良かったと思う。


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今日が午後から雪が降り続いている。うちの庭の紅葉の木に降り積もる雪の写真は...明日アップする事にしよう。

2008年1月22日 (火)

a day 'work trip' to OSAKA

昨日は出張で大阪に行って来た。久しぶりの関西出張のためにこれまた久しぶりの早起き。
打ち合せというのは、今進んでいる某服飾雑貨メーカー(業界シェア日本一)が新規に展開するブランドのV.I.デザイン制作における、ブランドネームのプロフィール設定とロゴデザイン案(スケッチ)の初回プレゼンテーション兼打ち合せ。
品川駅から、このプロジェクトで一緒に制作しているイラストレーター・デザイナーの由子さんと合流し、お昼前に大阪に着いた。
打ち合せ前にコンサルタント兼プロデューサーのN女史と会ってランチを食べ、午後イチに打ち合せ...。こちらが用意したマテリアルをクライアントにも気に入ってもらい、初回の打ち合せは、まー、上出来だった。のではないか...。と思う。
久しぶりの大阪を見て回る時間も無く、N女史とお茶(+話し込み)をして5時前の新幹線で帰路についた。
帰りの車内では(アンチM上H樹の)由子さんと「本・作家」の話しで大いに盛り上がり、あっという間の2時間ちょっとだった。
予定より早く、9時ちょっと前には自宅に帰り着き、フイユもすでに入浴を済ませていたので、妻の用意した夕食と少しの芋焼酎で気持よくリラックス。 仕事なのに楽しい一日を過ごせたうえ、ホッとできる環境で作って待っていてくれる家族に感謝。相変わらず暖かいN女史、由子さんに感謝。

2008年1月12日 (土)

FINE HELP

今年から妻の妹が我がウノーアソシエイツのスタッフとして働いている。
今まで妻と二人だけで過ごしていた空間に1年前フイユが加わり、そして今年からサッちゃんが加わった。
デザインとは直接関係の無い、保育士というバックグラウンドを持つスタッフが加わる事で、何か新しい可能性が生まれる事を期待している。 もちろんフイユにとっても楽しい時間が増える事になる。
子供の相手はそれこそ、プロの腕前である。

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2008年1月 9日 (水)

渋谷センター街〜109!

今日は2件の打ち合せのため上京。
お昼頃に高崎を出て、明治通りからキャットストリートに入ったところにある東コレデザイナー畠山巧氏の事務所で打ち合せ、その後5時にデザイナーの由子さんと待ち合わせをして、現在進行中のプロジェクト(某服飾雑貨系メーカーの新ブランドVI開発)のためのリサーチ兼打ち合せをした。
クライアントの競合他ブランドを見るためのショップ巡りのためまず「渋谷センター街」へ。平日ではあったが夕方5時を回っていたためかなりの人出。「渋谷センター街」を歩くなんて何年ぶりだろう。でも目的地のショップではVIをチェックしつつも妻に2点ほど雑貨を購入。(ちなみに由子さんもジブン使い用にご購入。二人してさり気なく競合他社の売上げに貢献。)続いてあの「109」へ。はっきり言って10年以上ぶり。それも前回は知人に連れられてランチを食べに来ただけ。恐らく「ここだけは一生来ないだろう。」と思っていた場所のひとつ。
でも凄かった。あの活気はなんなんだ。109はまだ「お正月の初売り」状態だった。イヤ多分あそこは1年365日「お正月の初売り」のような状態なのではないだろうか。同じような年代の、価値観やテイストを共にする若者達でまさに「ごった返して」いた。そして、メガホンを手に「タイムセール開催しまーす」「コートが残り少なくなっておりまーす」と台に乗って叫ぶ店員さん達。中には叫びすぎて声がかれてしまっている子もいて、まさに「お洋服の築地市場」と化していた。
良い・悪いは別にしても、あの平面的には必ずしも大きくないファッションビルの中で作られ、消費されているエネルギーには驚かされた。
そして、お街に出たついでに妻に「ぶら下がりのないピアス」を購入した。去年のクリスマスの時に「あえて言うならピアスが欲しいかな...。フイユを抱いても大丈夫なようなぶら下がりのないやつ」と言っていたものだ。妻のお気に入りの「ミハイルネグリン」で、スミレの花をモチーフにしたピアスを。
そしてそして、めずらしくフイユへのおみやげは何も無し。たまにはいいでしょう。

2007年12月27日 (木)

ブログ why not?

今動いているプロジェクトのひとつに、クライアント企業のホームページリニューアルがある。
ネットショッピングも行っているそのサイトはなかなかのアクセス数があり、ショップでの売り上げをより増やす意味合いも込めて新しいシステムに乗り換える予定だ。しかし、ホームページを公開するということは、その企業理念やブランドを広く周知させるという意味合いも強く、それらイメージの向上に結びつかなければホームページを持つ事自体の意味がなくなってしまう。
ネットショッピングでの売り上げが良い、という事は喜ばしいことであり、より上を目指すことは重要だが、その部分に重きを置いたホームページ作りをする事で、ブランドイメージそのものの低下は絶対に避けたい、というのがクライアントの希望である。
そこで、一般ユーザーが興味を持つと思われる情報の発信を積極的に行うべく提案したのが「ブログ」の有効活用である。
ただホームページ上に情報を記載するのではく、ブログ形式で情報を発信することで、情報ががぜん活きてくる。情報はコメントを書く担当者のダイアログとして発信され、情報に対するコメントやトラックバックを受け付ける事で(それなりのリスクも発生するが)ユーザーと企業の間で双方向の情報の流れが生まれる。『ショップからの情報』『商品開発における企画やデザイナーからの情報』『企業がインスパイアされる物事の関する情報』それらを、担当者を決めてブログとして作り込むという提案をさせていただいた。
しかし、担当者レベルでは共感を得て「是非そのラインで...」という事になったのだが、その上のレベルから「そもそもブログを書きたがるショップスタッフや企画スタッフが居ないのでは...」「ブログを書かせる事がスタッフへの負担となる...」といったネガティブな意見が出てきたらしい。(らしいというのはそのミーティングに私は参加していなかった)
その上司の言っている事もわからないではない。簡単にブログとは言っても公開する文章には書き手の責任が生じ、ひとつ表現を間違える事で企業やブランドのイメージをひどく傷つけることになるからである。とは言っても、こちらもまったく自由に書かせるという事ではなく、「きちんとブログの管理担当者を設ける」「一定のフィルターを設けて書き手を選ぶ」などの対策もちゃんと考えての事なのだが...。
今日の打ち合わせで強く感じたのは、まー、百歩譲って「ショップスタッフに有用な情報を、わかりやすい文章表現でコンスタントにブログに掲載する」事を望むのは少しむずかしいかもしれない(これもかなり失礼な話で、実はとても上手に表現出来るスタッフも居るはずである)が、企画・デザインを担当するスタッフが自分たちがクリエイトするモノに対して「言葉」を持たないというのはどういう事であろうか。たとえそれが社内であったとしても、自分の想いをどうやってプレゼンテーションしているのだろうか。例えばブログを書くということで、自分のものづくりに対する考えを一般ユーザーにわかりやすく表現することで、クリエイションそのものがより磨かれるのではないだろうか。
また、「負担になる」という表現にもかなり引っかかりを感じた。ブログを書く、ブログを使って伝える意義のある情報を発信する、という事が決まったら、それはれっきとした「業務」になるのではないだろうか。だれもスペアタイム、プライベートな時間を使っての作業を要求しているのではないのだ。「ブログを書く」ことはいわゆる「日々の業務報告を書く」事と同じ事になりうると思うのだが、違うだろうか。確かに文章表現については多少勉強しなくてはならないかもしれないが、それだってやらない事にはうまくもならないし、やらなければ結局活きた情報なんて発信出来ないのである。
今度社長に直接話そうと思う。

フイユの発する声が日々変化してきている。連続して発する時など何となく「言葉をしゃべっている」ように聞こえる事もある。食事の時や妻を指差しながら「マンマ、マンマ...」というのは、妻も母乳を与えるという意味では「食事」ということになるのか。
今日、久しぶりにフイユを抱いてちょっと長めの散歩に行ってきた。城山から坂を下り、金井沢碑のところを通り、なんとかが丘団地(名前ど忘れ)を上って帰って来たのだが、結構疲れた。
天気も良く、空気の冷たさが気持ちよかったのだが、途中一服しながら歩いているおじさんの後を歩いた時はタバコの匂いに辟易した。せっかくのおいしい空気が台無しである。それもおじさんが一度吸って吐いたもの(副流煙)だと思うと息を止めたくなる。なんと言ってもフイユには吸わせたくない。とは言ってもスモーカーにとっては一服しながらの散歩も気持ちいいんだろうな、と思うとちょっと複雑な気持ちである。 共存はなかなか難しい。


2007年12月21日 (金)

きれいな職場って...

今日は朝から納品に出かけた。S社から製作を依頼されていた「セール用フラッグ」(セール期間中ショップに吊るし、ディスプレイする、フランス製赤耳リネン生地にSOLDES!の文字をスクリーン印刷したもの)をT社に取りに行き、納品したのである。
T社では、フラッグの最終熱処理の為に少し待たされた。最初は事務所のテーブルで塩こんぶ茶をすすりながら、「職場における道徳云々」の小冊子を読んでいたのだが、「清水さん、退屈でしょうからこちらにいらっしゃいませんか」と社長から声をかけられ、事務所2階の工場に行った。(私の場合、事務所で小冊子を読む時間もなかなか好きであり、必ずしも退屈していた訳ではないのだが...)
工場の中には(なつかしい)スクリーンインクのにおいが漂っており(実は学生の時、アートスクールの授業の中ではシルクスクリーンが一番好きだった。大昔の話。)社長を含め職人さんがまさに私が発注したフラッグを熱処理の機械に通しているところであった。でも、私がそこで感じたのは、「良く片付いた、きれいな工場だ」という事。何となく想像はしていたが、発注先を間違えていない事を確認できてうれしかった。実は、これはとても重要な事だ。
私の好きなテレビ番組にスカパーのディスカバリーチャンネルで放送している「アメリカンチョッパー」という番組がある。アメリカではSUPER有名な、まさにヘルスエンジェルスあがりの父親と二人の息子が経営するバイク工場(OCC=オレンジカウンティーチョッパーズ)を舞台にしたドキュメンタリータッチの番組である。彼らが作るカスタムバイクはそれはそれで「すばらしくかっちょいい」ものなのだが、私が好きなのは、オーバーウエイト気味ひげ面マッチョの父親が、そこで働くスタッフ達に常に言っている「きちんと片付けろ!」「工具はちゃんとしまえ!」「常にきれいに保て!」という姿勢である。
確かに映像に映るワークショップは非常に、きれいに片付いている。そしてそんな仕事環境は、そこで作られるカスタムバイクに少なからず「付加価値」を与えていると思う。
ちなみに、私が自動車でお世話になっているクロちゃん(私より4〜5歳若い青年)の仕事場(整備工場付き輸入中古車販売店)も良く片付いていて気持ちがいい。(一度朝行った時に、普段は仕事場に居ない奥さんが掃除をしていた。)私がクロちゃんのところで車を買う理由(この5年くらいの間で3台買っている。履歴:VWゴルフガブリオレクラシックライン、OPELアストラワゴン、クライスラーグランドチェロキー)として、この片付いた仕事環境とそれが物語る仕事への姿勢、人柄が一番大きいかもしれない。 自分も肝に銘じたいと思う。

今日のフイユ。そんなこんだで午前中走り回っていた時に妻が携帯に送ってきてくれた写真。
こんなちょっとした事に癒される日々。


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2007年11月27日 (火)

朝からバタバタ...

昨晩中に統括氏に送付する予定だったコピライターからのブランドネーム案が結局0時を過ぎても届かず、そのコピーライターの仕事のペースをなんとなく把握している私は、「いつ届くかわからないものをこのまま待つより、ここは寝てしまって、明日朝早めに作業しよう」とベッドに入った。
そして今朝、いつもより早めに起きてファクスをチェックすると案の定、「9時までには送ります」のメッセージ、ファクスが入った時刻は6時30分。また寝ないで仕事をしている様子。(全くタフである。私より10才も年上なのに...)結局ネーミング案のファクスが入り始めたのが9時ちょっと過ぎ、それもA4で19枚。残念ながら統括氏が打ち合せに出るまでには間に合わず、私も9時30分過ぎには打ち合せに出なくてはならず...そんなこんだで今朝は結構バタバタした。また、何よりも驚いたのは、私が今朝10時30分からの打ち合せを全く忘れており、フイユの10ヶ月検診に付いて行く予定をしていた事だ。いつものように妻と朝食をとっている時に思い出した。「あっ、俺今日午前中打ち合せだ!」。最近こういう事が結構多い。

最近フイユは私や妻が1Fのスタジオで仕事をしていると、私達の事が気になるらしく、居間のある2Fから防護ネットに顔を押し付けて覗き込んでくる。その仕草がたまらなく可愛く、フイユを見ていてくれている私の両親もさかんに携帯電話で写真を撮っているらしく、2Fから「カシャッ、カシャッ」とシャッター音が何回も聞こえてくる。下から見ていると、まるでパンティーストッキングをかぶった銀行強盗みたいで...。

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2007年11月26日 (月)

ブランドネーム

今日は一日中ブランドネームを考えていた。いや、考えていたということであれば、ここ数日頭の中で長い助走を走っていたのであって、今日はそれをまとめる作業にとりかかったのである。
ある分野の服飾雑貨においては日本一売り上げる企業が展開する新しいブランドのネーミングである。
私の頭から絞りでる分だけでは不十分の可能性があるので、知り合いのコピーライターの方にも発案をお願いした。数分前にプロジェクト統括をされている方より連絡があり、とりあえず私が考えた分の案だけをpdfのファイルにしてメールで送った。今10:30pm、コピーライターさんからの案が届き次第それらをまとめ、再度統括氏に送らなければならない。出来れば日付が変わる前に送りたいと願う。

こういった「ブランドネーム」を考える仕事をたまにする。たいていはロゴマークのデザインも含めてV.I.(ヴィジュアル・アイデンティティ)という形で納品する。仕事をさせてもらっておいて...と思うかもしれないが、こと「ブランドネーム」においては、開発担当サイドが明確なヴィションや想い(コンセプト)、その分野における深い知識や語彙を持ち合わせている場合は、担当者もしくはその企業のトップがブランドに名前を与えるのが一番良いのである。まさにバーンド(BURNED=ブランドの語源)、名前がしっかりと「焼き付く」のである。良くも悪くもこだわりを持って使い続けられるのである。
私達デザインを担当するものやコピーライターは、クライアントの想いの部分をより豊富な(?)ボキャブラリーやリテラシーでフォローする訳だが、そういった場合でも担当者の強い想いが伝わって来ないとこれ、非常な難産になる。
さて、今回はどのようにまとまって行くのであろうか。どうも担当者サイドからの明確なヴィションは提示されておらず、統括氏はかなり手こずっている様子である。でもこの統括氏、かなり実績とパワーがある方なので、最後は力技にもっていってでもうまくまとめると読んでいる。でないと困る。

今日のフイユ...。そうそう、ブランドに名前を付けるのは自分の子供に名前を付ける行為と良く似ていると思う。
自分で「こういう名前にしたい」と強く想い、こだわって付けた名前であれば絶対に、その名前を纏う子供はいつまでも、いつまでも可愛いのだ。たとえ成長のプロセスにおいてちょっと踏み外してしまったとしても。責任を持ってフォローしてあげたいと思うに決まっている。
はい、今日のフイユは...妻と私にはもちろん。おじいちゃんおばあちゃん、大叔母達にも元気と笑いを振りまいていた。

2007年11月21日 (水)

お城 FOR SALE

あるクライアントからの要望で「フランスの家」の画像を集めている。
フランスへ行った際に買って来た雑誌や、人からいただいた雑誌、いつか使えるかも...と買っておいた書籍などをパラパラと見ていたのだが、意外なところに使える情報ソースがある事に気が付いた。
それはネットをビジネスに活用している現地の不動産業者である。とは言ってもフランス語はまったくわからないので、フランスの物件を扱っているイギリスの不動産業者をYAHOO UKで探してみた。そしたら面白い面白い。数百件におよぶ物件についてのロケーションはもちろんの事、建物の外観写真、内部写真、説明のテキスト、プライスなどの情報が載っているのだが、何が面白いって、中には想像を絶するような物件が多々あるのだ。「いくら日本で金持ちって言ったって、欧米に比べたらたいしたことないよ...」の言葉どおりである。プール付き物件なんてまるっきりたいした事なく、中には湖付きとか厩舎付きとか...。とにかく一番笑えた物件の画像を掲載しておこう。そう、日本で言ったら『松本城 FOR SALE』てな感じ...かな?
こんな物件が売りに出ている事も驚きだが、『この物件興味あるな〜、買っちゃおうかな〜』などと検討しちゃうかもしれない人が居る、ということが何よりも驚きであり、思わず笑ってしまうのである。ちなみにこのシャトーにはチャペルも付いているらしい。
大分前になるが、確か日本の芸能人がスコットランドのお城を日本に持って来てテーマパークにしようとして失敗した事があった(ような気がする。間違っていたらすみません)。
さもありなん。そもそも生き方のコンセプトが違うのである。バブルマネーで「これ買えるんじゃん?」「そのうえ小銭稼げるじゃん?」などとせこく、うすっぺらい考えで買えるような’城’物ではないのである。


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