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2012年3月

2012.03.21

貸出期限票

3月に入ってから、古い友人とメールのやり取りをしています。
以前このブログでも取り上げた事のあるその友人とは、もう十年以上会っていなくて、メールも年に1〜2通やり取りする程度でした。

去年の暮れにメールで届いたクリスマスメッセージに返信出来たのが今年の2月に入ってから。
そのメールに対して彼から返事が届いたのが3月の始めで、それ以来ちょくちょくやり取りが続いています。
その理由は、何と言っても、いろいろな意味で個性的な彼とのやり取りがとても懐かしく、一緒に過ごした80年代後半から90年代はじめまでの思い出が鮮明に思い出されること。そして、自分の周りで今年動き始めた新しいプロジェクトに関係して、彼が私のリクエストに快く応じてくれて、貴重な情報や制作の糧をもたらしてくれるからです。
あえて難点があるとすれば、こちらが送るメールが「つぶやき」程度なのに対して、彼からのメールは「論文」のようなボリュームがある事で、どうしても、その部分に時間を取られてしまいます。(だからブログの更新がなかなか進まない... という部分に繋げたいという情けない自分。)

先日図書館から借りて来た絵本の貸出期限票。
最初の日付が「61.8.-4 」。26年前の1986年になっています。
1986年には、瀬古選手がロンドンマラソンで優勝し、マイクタイソンがヘビー級を王者となり、ビートたけしとその軍団が、講談社「フライデー」編集部に殴り込んだとwikipediaに書いてあります。
この貸し出し期限票、途中日付が西暦になったり、新旧入れ替わったりしていますが、私で27人目です。
新刊として入った年に3回貸し出されていますが、その後少しずつ回数が減って、私の前に貸し出されたのが4年前の平成20年。こういう日付の羅列を見ていると、絵本の傷みや汚れと相まってつい感傷的になってしまいます。

メールを通して友人を近く感じる分、過ぎている時間に驚きを感じます。彼ももう50に手が届くはず...。


120321

2012.03.09

本末転倒?

今年は春がとても遠く感じます。
この時期「三寒四温」と言いますが、この場合の「寒」ってこんなに、雪が降るほどの寒さだったでしょうか。

目の前の御膳に美味しそうなおかずがたくさんありすぎて、どれから手をつけたら良いか分からず、眺めていたら何となくお腹いっぱいになってしまい、そろそろ手を付けようかと思ったら「もうすぐ閉店ですよ。」と言われて思い切りあわてる自分...。そんな事の繰り返しです。
大好きなもの、旬のもの、近くにあるもの、何でもいいからお腹の空いているうちに順番に箸をつけていけば、暖かいものは暖かいうちに、柔らかいものは柔らかいうちに、美味しくいただけるものを...。
そんな事は重々承知しているのですが、こと仕事になるとそう上手く動けないのも、これまた人の悲しい性... いやいや自分がただ単に愚図なだけなのです。

半分がそんな父親で出来ている5歳になったばかりの娘。とにかく制作が大好きで、時間があると何かを作り、描いています。
今朝も起きてから朝食までの10分足らずで一作品作り上げていました。
彼女の場合なかなか手が込んでいて、まず折り紙を2枚持ってセロテープで貼り合わせ、見開きに仕立て、表紙になる部分にそれぞれ絵を描きます。中面には、別の折り紙で形を折り模様を描き、さらに絵を描き...と言った具合に、せっせと手を動かし、短時間に作品を作り上げてしまいます。

「お父さんもこうすれいいんだよ。簡単簡単。楽しいよ。」
黙々と手を動かす娘の背中を、納豆をかき混ぜながらぼんやりと眺める父親... 。「俺に似なくて良かった。」
我が家の場合は「子の背中を見て親は育つ。」(父親限定)なのです。


120309