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2010.12.28

2009.7.23 "sc journal" 掲載blog 52

夏まつりと金魚。
ふと気がついたら、蝉が鳴き始め、近くの学童保育所からは子供達の元気な「雄叫び」が聞こえてくる。最近の日本の夏は本当にきびしいけれど、当然のようにやって来るこの夏らしい風景には、「やっぱりいいなー、この感じ。」と思わずにいられない。わずかな切なさを含んだ懐かしさ、のような気持ちが、夏の風景に引っ張り出されてくるのだろうか。
先日娘の保育園で恒例の夏まつりが開催された。どこかのんびりと、園庭に漂うゆったりとした「まつり」の雰囲気の中、いつもとは違う浴衣姿の先生達にちょっと戸惑いながらも、甚平や小さな浴衣を着て走り回る子供達、盆踊りの曲間に聞こえてくるヒグラシの音に、ここでもやっぱり「いいなー、この感じ。」と思った自分は、実は夏大好きなのだろうか。
その夏まつりの「金魚すくい」でいただいてきた金魚。
とりあえずキッチンにあったジャーに移し、娘が何やら金魚に話しかけている間に、インターネットで飼育方法などを調べてみると... 水槽、ポンプ、水あわせの仕方、餌やりなどなど、生き物を飼うためには当然にしなくてはいけない事が書いてある。そもそも、金魚すくいをする時は、あらかじめそれらを用意しておくべき、との指摘もあった。まさにそれが正しいのだが...。
この時から夫婦にとって「金魚」への対応が「最優先事項」になったのだが... 残念な事に間もなくこの金魚は死んでしまった。
夫婦で仕事をしていて、打ち合わせ等で外出する事も多く、子供の頃にきちんとペットの面倒を見る事が出来なかった事がトラウマとして残っている私たちは、「動物は飼うまい」と心に決めている。
しかし今後、子供がペットを飼いたがった時にどう対応したら良いのか、私たちの心が変わる可能性もあるのか... この小さな金魚がひとつのテーマを投げかけてくれたような気がする。小さな命に感謝。 (うの)

090723