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2010.12.27

2009.1.7 "sc journal" 掲載blog 38

冬枯れのツタに思う。
昨年の暮れに写真撮影をしたスタジオの壁で見つけた冬枯れしたツタ。
グレーのモルタルの壁面に這う乾いた植物がつくる造形に心引かれ、新しい年を迎えるためのイメージとして使ってみた。
芽吹きの春から深緑の夏には、そのさわやかで涼しげな印象が通る人を和ませ、
葉の色が変わる秋には人の心と共鳴して物悲しさを美しさで癒し、
葉の落ちきった冬枯れした姿でさえ見る人に感動を与える... こんなツタのような存在に私はなりたい(ちょっと宮沢賢治風に)。
このツタの感じは、よく北欧の食器やキッチンウエアに描かれている細いラインの文様に似ているような気がする。
今年はせめて、このツタのようにさりげなく、でも根気強いイメージで行きたいものである。(うの)

090108