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2010.12.27

2008.11.14 "sc journal" 掲載blog 33

馬跳びしてた。
それはそれは素晴らしい秋晴れに恵まれた今日(11月13日)の午後、と言ってもそろそろ陽が落ちそうな4時頃の事。
町内の「中央公園」脇を車で通りかかると、5人の少女が「馬跳び」をしている姿が目に入った。
助手席に乗っていた妻が思わず「見て、馬跳びしてるー!」 と声をあげる。
一度は通り過ぎたものの、住宅街の露地の角を何度か曲がって公園まで戻り、路上駐車して、カメラを持って公園内まで走った。
あまり近くまで寄る事も出来ず、望遠レンズも持っていない事が悔やまれたが... 、
銀杏の黄色が鮮やかに色付き始めた、ほとんどひと気の無い公園で、飛んでは崩れ、ケタケタと笑い、また飛んでは崩れ、笑い転げる少女達の姿に懐かしい思いが込み上げて来たと同時にとても安堵し、癒された。「まだまだ捨てたもんじゃない。」と。
おそらく... 公園の入り口に止められた彼女達の自転車のかごには、今時のほとんどの子供が持っているであろう「2画面小型ゲーム機」が入っていて、夕食後には家族で「体動連動型ゲーム機」で団欒の時を過ごすのかもしれない。(それはそれで、今という時代を考えれば悪い事ではないし、実際に、ゲーム熱中型の子供が必ずしも内向的ではなくどちらかといえば社交的だ、という研究結果も出ているらしい。)しかし、少なくともこの時の彼女達は、少し暗くなり始めた、秋模様の美しい公園で、思い切り体を動かし、馬が崩れて折り重なって倒れている事が楽しくてしょうがない、といった風に笑い転げていた。
そして、散歩の途中に、そんな少女達の微笑ましい姿を眺めながらひと休みしている二人の女性。 なにげないこんな風景が最高だと感じる。 それもこれも「小春日和」のなせる技なのか...、 いやいや やっぱり、「まだまだ捨てたもんじゃない。」(うの)

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