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2012.04.09

春の恒例行事に思う。

群馬県の甘楽町小幡で毎年この時期に開催される「さくら祭り」に今年も行ってきました。

名水「雄川堰」沿いの桜並木もまだつぼみの状態で、屋台の派手さばかりが目立つ少し寂しい「さくら祭り」でしたが、その分今年は恒例の「武者行列」をじっくりと見物させてもらいました。実を言えば、妻も第1回さくら祭りの時に剣道着を着て町内を練り歩いたとか、歩かないとか...。

それにしても、武者行列の、予想以上の華やかさに驚かされました。
例年、有名人を招いて武将になってもらったりしているらしいのですが、今年も真っ赤な着物を着た御姫様役としてタレントの女性が輿に乗っていました。
しかし!! そんなセレブリティが地味に見えてしまうほどの、甲冑姿の武者たちの華やかなこと。

役場の職員とかボランティアの人たちが倉庫にあった甲冑のようなものを身につけて恥ずかしそうに歩いてくるんだろうな...くらいに考えていたら大間違い。
出来たばかりの大門から出て来たのは、高いプロ意識をもち、見られる事を意識し、喜びを感じる... いわゆる「甲冑マニア」の方々なのでしょうか。
彼らが身につけている甲冑のつくりから、演出用の小物のディテールに至るまで、その立ち姿の美しい事。
そして彼らの姿を何よりも印象深いものにしているのが、彼らが「戦国武将」になりきっている、という事です。輿の上で時折りピースサインをしているセレブなんぞに一瞥もくれず背筋を伸ばしてゆったりと歩く姿は、満開の桜の花にはもちろん叶わないものの、花の無い寂しさを少し紛らわせるには十分の説得力を持っていました。

馬上の姿、陣羽織、口ひげ、みんなまさに「それっぽい」んです。おそらく実際の、当時の武将達よりも「それっぽい」のではないのでしょうか。
あれ? という事は必ずしも「それっぽくない」って事?
そうなんです。おそらく彼らは(最近の)NHKの大河ドラマに出て来る戦国武将っぽいんです。実際に兜に「愛」文字のある人も居ましたしね。

そして季節は、さくら祭りの終わりと同時に本格的な春を迎えたのでした。


120409

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