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2011.11.23

「ドングリ家族大集合」と「るなぱあく」

この季節何度目の小春日和だろう。
朝からおだやかに晴れた勤労感謝の日、私たち夫婦にとっての心の師匠が主催するアートイベント「ドングリ家族大集合」が、前橋の遊園地「るなぱあく」で開催された。
このイベントは毎年開催されており、小さい子供を連れた家族でにぎわうるなぱあくの一角で、用意したたくさんのドングリに、思い思いの顔を描いてもらうというシンプルで楽しいイベントだ。
私たちが着いた時には、すでにたくさんの顔が並べられていて、それぞれ個性的で見ているだけでも気持ちが楽しくなってくる。

今年のドングリは、例年と違ってとても手間がかかっている。
空間放射線量の数値が安全とされる公園で採取したものを、しっかりと水洗いし、ぞうきんで拭いて仕上げたそうだ。
そう言われてみると、全てのドングリがきれいにツヤツヤしていた。
子供の頃から普通に拾い、遊んでいたドングリをなぜ洗わないといけなくなってしまったのか...。
ドングリに限らず、子供達にとっての遊びや食を含めた、本来無意識に楽しいと感じていた暮らしの環境が大きく変わってしまった事を改めて考えさせられ、また、主催者がドングリを洗いながら考えたであろう事を想像すると、少しやりきれない気持ちになった。

前橋の「るなぱあく」は小さい子供を遊ばせるには最高にオススメの遊園地です。
もともとは「前橋市中央児童遊園」として昭和29年に開園した遊園地で、何よりも目玉アトラクションは「木馬」。
もくば館と5台の木馬は1954年製で2007年に国の登録有形文化材に登録されている。全国の遊園地で、稼働中の遊具で登録文化財となっている唯一のものらしい。1回10円也。
その他、こじんまりしてはいるものの、年齢が合えば十分楽しめるアトラクションが基本的に1回50円。コイン式の乗り物は全て10円という、恐らく開園時以来変わっていないのでは...と思えるプライス設定。
そんななつかしくて素朴な遊具やアトラクションで、自分の子供が満面の笑顔で喜ぶ姿を観る事ができたら...大人にとってはまさにプライスレスなのではないだろうか。

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