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2011.10.06

幼児期の思い出

自分が幼稚園に通っていた時の事を意外と良く覚えている。
天使幼稚園という園で、シスターと呼ばれる先生達が居て、礼拝堂のようなところで毎朝、ロザリオを手繰りながら「テンニマシマスワレラノカミヨ...」と祈っていた。
入園式のセレモニーの最中におしっこを漏らして、グレーの半ズボンで行ったはずが、園から借りた白の長ズボンで帰ってきた。自分の椅子の下に水たまりのようなおしっこが広がり、母が「あーっ」というような顔で見ていたのも覚えている。
母が作ってくれたお弁当ののり巻きに大葉が入っていて、思わずもどしてしまったのも幼稚園の時だ。
仲の良かった花屋さんの女の子が、朝、園の門の前で車にはねられて宙を舞った時のことも、今だにスローモーションで思い出す事ができる。(その後も元気に通っていたから、実際に彼女が宙を舞ったのかは定かではない。)
と、こう書いていると幼児なりに不幸な出来事のほうが多かったように感じるが、楽しかった事も覚えている。
毎日、母の漕ぐ自転車の荷台に乗って家路につくのだが、少しだけ遠回りして街のデパートに行き、地下のおそば屋さんでざるそばを食べるのが楽しみだった。驚く事にそのそば屋は今でも当時の面影を残しながら営業をしている。母と私が常連だったのは、かれこれ40年以上も前の話しである。

テラスに干してあった娘の上履き。
ゴムのあたりが少しすり切れていて、毎日走ったり、ジャンプしたり、おつくべで擦られたりとかなり酷使されている様子が伺える。でも、これがあと2ヵ月もすると、つま先のあたりに穴が空き始めて、より一層いい味を醸し出して来るのだ。

一年間で見事に履きつぶす上履きも、なかなか捨てられないアイテムのひとつ。

111006