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2010.12.27

2009.3.31 "sc journal" 掲載blog 44

キジバト
まだ少し肌寒さを感じさせる「花冷え」の空気も、二重ガラスの大きな窓に阻まれて、 心地よい日差しだけを感じている仕事場での午後。
この季節特有の... というよりも、最近は一年を通して、決まってこのくらいの時間にやってくる、堪え難くそして限りなく甘い『眠気』という誘惑。
そんな、まさに潜在意識と覚醒した意識との間を行ったり来たりしている時、「半眼」の視線はパソコンのモニターではなく、その下のリンゴマークのあたりを、ただただ漂っている... そんな気持さに浸っている時にふと感じた視線。
それは、道をはさんだ反対側にある、今年もまた、他の木よりも早く満開を迎えた桜の花を背景に、芽吹き始めたばかりの庭のもみじの枝で羽を休める「キジバト」の視線だった。

う:「何見てんだよ。」
キ:「なにボーッとしてんのよ、ちゃんと仕事しなさいよ。」
  (イメージ的にこのキジバトは ”she"。)

カメラを取り出し、何枚か写真を撮り... その間も、そしてその後しばらくの間静かに枝に止まっていたキジバトに、「わかりましたよ。仕事しますよ。 気持ちよかったのに。」と悪態をつきデスクに戻る。
なんて事はない、春の午後のひととき。
だいたいみんなこんな感じでしょ。そんな事ないか。(うの)

090331