2008.9.26 "sc journal" 掲載blog 26
九月の柿
「夏の柿」からおよそひと月。
じっとりとまとわりつくようだった空気が、いつのまにかさらりとした薫風に。
これからおよそひと月とちょっとの、心から気持ちいいと感じる季節。
そんな嬉しさと安堵の心持ちで、あの「和菓子屋」に季節を感じに行ってみた。
入り口を入って正面のショーケース、栗の生菓子の隣りに並べられた「柿」。
前回ブログで紹介した時に比べるとだいぶ色づいて来た様子で、このひと月に3回くらい色が変わっているとの事。
職人さんが街を歩きながら、季節と対話しながら、大切に菓子を作っている様子が想像できる。
途中から接客に出て来てくれた職人さんは、優しげな表情をした女性で、店先に並べられた和菓子からは、「季節」をやわらかな木綿で包んだような温かさが伝わってくる。
この「九月の柿」は、やはりこのブログで以前紹介した女性陶芸家の手による「まめ皿」にのせて...。(うの)