2008.7.24 "sc journal" 掲載blog 19
子供軸の時間
最近は、今までとは少し違った目線でモノを見る機会が多い。
●地元観光地の湖で「足こぎスワンボート(塗装が剥げ、見た目少しくたびれた白鳥の形をしたボート)」に乗る。
●湖畔のベンチに座り、観光客を乗せトコトコと歩く「トテ馬車」を横目にパンランチを食べる。
●観光牧場に行き、小動物たちと触れ合う子供を見て微笑ましい時間を過ごし、牧場自慢のソフトクリームを食べる。
●夏のスキー場を利用した「ラベンダーパーク」でリフトに乗り、ラベンダー味のソフトクリームを食べる。(おまけに、知らない間にリフトに乗っている姿を記念写真に撮られ、1000円で買い取って来る。などなど。
別に、「やけにソフトクリーム付いている...」という訳でなく、いわゆる「子供軸」での時間の過ごし方をすることが多くなった。
商業デザインを生業とする夫婦二人には、物事を斜に構えて見るような悪い癖があり、これまでは、一般的に「観光地」と言われる場所やハイ・シーズン的なイベントは極力避けて通って来た。 ところがである...。
この「子供軸」で場所やイベントを選択し、時間を過ごす事の中にこのうえない「楽しさ」を見いだせるようになった。
これもひとつの「成長させてもらっている」ことの証であると思うのだが、家族で過ごす時間がただ楽しいだけでなく、そういった場所で出会う人々、見る風景の中に様々な発見や感動がある。
ライフスタイルが大きく変わると「作風」も変化してくるのは、このように視点が変わることで、インプットされる情報が変化し、自分が表現したい事や表現手法が少しずつ形を変えるからだと思う。
そして最近では...、そういった機会に撮った写真をMac上で音楽と合わせ、簡単なスライドショーを作り、飽きもせず眺めている時間がたまらなく心地よいのである。(うの)