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2011.10.21

読んでから観るか、観てから読むか。

しばらく前になるが、城山公民館図書室で吉田修一著の「横道世之介」という単行本を借りた。
その作家についての予備知識はまったく無く、本のタイトルとカバーのイラストに釣られて借りてみたところ面白かった。
淡々と進むストーリーと登場人物のキャラクター設定の組み合わせの妙で、時に温かく、時に切なく、いつまでも読み続けられると思わせる本だった。

先日、やはり公民館の図書室に本を借りに行った際、単行本に興味を引かれる本が見つからず、文庫本を見ていると「吉田修一」という名前に気付いた。上下巻二冊でタイトルは「悪人」。
その場でパラパラとページをめくり、寝る前の現実逃避にはピッタリな感じだったので借りてみる。
そして読み始めて少しして、この本が妻夫木聡と深津絵里で映画化されており、どこかの映画祭で賞をもらったというニュースを見た事があるのに気付き、インターネットで検索してみたら...。
分かっていた事だけど、その瞬間から、本の登場人物に妻夫木聡やら柄本明やら樹木希林などの顔が付いてしまった。

これで仮に映画のキャスティングが自分の好みに合わなかったりすと読書にも気持ちが入らなくなってしまうのだが、この映画に関しては全然問題無く、逆にキャラクターに感情移入しやすくなったと思う。
今度DVDでも借りて映画の方も見てみよう。

111021