境目の日
ある日を境に、物事や生活のありようがまったく変わってしまう事がある。
職を失ってしまったり、大切な人を亡くしてしまったり... どちらかというと、急に起こる悲しい出来事のほうが、例えば、宝くじが当たったり、実は高貴な方のご落胤だった、なんていう出来事よりもリアリティがあり、身近に感じる。
おそらく、日々の暮らしにおいて、「楽しい・幸せ」な事よりも「悲しい・辛い」出来事の方が多いのかもしれない。
実は結構辛いのに、楽しそうにしか見えない。
本当はかなり厳しいはずなのに、華がある。
そんな風になれたらいいな、と常々思っている。
この写真は前にも紹介した事がある。自分の中でかなり強い印象として残っているのだと思う。
ごく普通の日常の風景。この自転車に乗っている人は、右のフェンダーがへこんだゴルフに乗っている人は... この翌日に、世界のありようが変わってしまう出来事が起こることなんて想像もしていない。あれから10年が経とうとしている。